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アパレルにおける有効求人倍率
こんにちは。アパレル販売で働く皆様を応援するエスピー企画です。
今日は、何かと話題になっている有効求人倍率についてお話します。
特に、アパレルや雑貨販売スタッフの現状の求人状況についても分かりやすく話します。
ざっくりと言ってしまえば、お仕事の数を仕事を探している人の数で割ったものです。
探している人の方がおおければ1よりも小さくなり、お仕事の方が多い場合は1よりも大きくなります。
有効求人倍率の詳しいことについては色々とネットに書いてあるので、そちらで調べてみてください。
平成29年4月時点のデータでは、有効求人倍率が1.48になりました。
148人分のお仕事があって、仕事を探している人が100人居る状況です。
つまり、お仕事がたくさんある状況です。
各社、人手不足と言われている状況を反映していると思われる数字です。
アパレル・雑貨業界も人手不足
アパレル・雑貨販売の業界でも、この数字に違いはあれど人手不足が続いています。
アパレル・雑貨の小売店舗を持っている各社は、新入社員を積極的に採用したりと人手不足に対する備えをしています。
以前は、アパレル販売スタッフを希望する人が多かったのですが、最近ではアパレル販売スタッフは人気の無い職種になってきているようです。
特に若年層でアパレル販売のお仕事を希望している人が本当に少なくなってきています。
アパレル業界のみでの有効求人倍率というものが出ていないのですが、サービス業や販売・接客業での有効求人倍率を見ると1.48よりもはるかに多い2~3の数字になっています。
一方で事務職の有効求人倍率は0.2~0.4というデータになっているので、こちらについては逆に人手が足りていて仕事が少ないという状況です。
アパレル販売を希望すれば働けるのか
アパレル販売でのお仕事を希望すれば働くことが出来るのかというと必ずしもそうではありません。
実際に、アパレル販売スタッフの求人は数多くあったとしても、必要なスキル、コミュニケーション力、雰囲気など求められる物があります。
例えば、40代、50代のお金を持っている世代に向けた高級インポートブランドの求人に、20代前半でアパレル販売の経験が無い人が応募してもまず働けることは無いでしょう。
他にも、エスピー企画であった例を紹介します。
アパレルや雑貨販売のお仕事をしたくて、自分で色々と探していたのですが何社受けても採用してもらえずにエスピー企画に来ました。
今までにコンビニや飲食店での接客経験があるけれども、アパレル販売の経験はありません。
話を聞いていると、勤務範囲もそれなりに広く、時給もそこまで高いものを求めてはいません。
もし、お仕事が決まったら精一杯頑張るという意欲もあるし、非常に真面目に頑張りそうな感じを受けました。
ただ、「私、笑顔で接客するのは絶対に出来ません。」
その人と話をした営業は苦笑いするしかありませんでした。
アパレル・雑貨の販売をする上で笑顔が出来ないのは、正直言って致命的です。
もちろんエスピー企画では仕事を紹介できませんでしたが、販売接客業を希望している限りその方は働くことは出来ないと思います。
このように、実際に求人側の要望と、求職者側の要望がうまくマッチしない事例も多く、求人があるのに働けないという人が非常に多いです。
有効求人倍率に惑わされないよう
お仕事が沢山あれば、その中から自分に合う仕事を選べると思っている人が多いようです。
しかしながら、自分の持っているスキル、コミュニケーション能力、雰囲気、そして通勤範囲、希望時給。
色々と考えていくと、実際に募集しているお仕事で当てはまるものは非常に少ないと思われます。
また、求人広告の中に書いてある事をよく読んで、どんな人を求めているのかを読み取ることも必要です。
待ってても良い求人は出てこない
「お仕事が沢山あるのだから、自分に合う仕事が無いのはタイミングが悪いだけ。」と思っていませんか。
お仕事が多くなるタイミングというのは確かにあります。
ただ、このタイミングについてはここ数年変化してきており、全く分からなくなってきています。
しかも、条件の良いお仕事は、やりたいと思っている人も多く倍率が高くなります。
なので、良い求人を待っているとなかなか働くことが出来なくなってしまいます。
お仕事を提案されたけれども、もうちょっと自分に合う求人が出るまで待ってみよう。
他にも何件かお仕事を紹介されます。しかし、最初に提案されたお仕事よりも自分とは合わないようなお仕事ばかり。
そろそろ働かなくてはいけないので、最初に提案されたお仕事をやろうと決意します。
ところが、そのお仕事はもう他のスタッフが働いていて求人が無くなっていました。
他に提案されたお仕事についても、全部他のスタッフで働くことが決まっていて求人が無くなっています。
結局の所、自分の希望していた働き方や勤務地の条件を少し緩めて、お仕事を探してもらう事になりました。
このように、自分のやりたい仕事が来るまで待っていてもあまり良い結果にはなりません。
お仕事を紹介する派遣会社や人材紹介会社も、仕事を紹介した時に「その仕事をやる」と言わない限り、他の人にも紹介していきます。
お仕事を紹介する側も、今ある仕事の中で一番やりたいものに近いものを紹介してきているはずなので、せっかくのチャンスを無駄にしないで欲しいと思います。
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お店の雰囲気を変えられる可能性があったかも
こんにちは。アパレル販売で働く皆様を応援するエスピー企画です。
今日は、エスピー企画のあるスタッフが働いていた雑貨を中心としたショップについてです。
エスピー企画で働いていたその販売スタッフは、20代後半で高校を卒業してからずっとアパレル販売や雑貨のショップでの販売をしてきました。
路面店やファッションビル、百貨店など様々な業態での販売経験が有りますが、その中でも百貨店での経験が長いスタッフでした。
そのスタッフは都内で一人暮らしをしており正社員での仕事を探していましたが、なかなか仕事が見つからなかったそうです。
そこで、派遣会社に登録して正社員での仕事が見つかるまでの期間だけ働こうと考えていました。
都内の雑貨中心のショップで働くことに
自宅からそう遠くない勤務地で、雑貨販売のお仕事をエスピー企画から紹介されたので、そこでしばらく働くことにしました。
その売場は、店長が20代前半、他のスタッフも大半が20代前半で30代の方が一人という年齢構成でした。
年下の人に教えてもらい、年下の店長からの指示を聞かなくてはならないのですが、そこは全く気にならなかったそうです。
ところが、しばらくやっている内に店長のやり方と徐々に合わない所が出てきてしまいます。
店長との考え方の違い
そのお店はアクセサリーを中心とした品揃えなのですが、一部アパレルも取り扱っています。
お客様の数はかなり多いほうで、アクセサリー等については接客をしなくてもそれなりに売れているそうです。
店長のやり方では、アパレル等の単価が高い商品を見ているお客様については接客をする。
そうでない、アクセサリー等の商品については接客をしない、という方針でした。
売上げを上げるためには、単価の高い商品に集中して接客をする必要があるという考えだったそうです。
ところが、エスピー企画で働いている販売スタッフは忙しくない時に関してはどんなお客様でも接客をするべきだと考えていました。
単価が安いアクセサリーであっても接客する事によって、複数お買い上げいただくことによって単価を上げることも出来るし、場合によってはそこからアパレルの販売に繋げることが出来るかもしれない。
そう考えていたので、店長の考えとなかなか合いませんでした。
お互いにお店の売上げを上げたいという思いは同じはずなのに、どうにもすれ違いが生じてしまっていました。
決定的な出来事が起こる
そんなある日、その販売スタッフに道を聞いてきた人がいました。
売場に3人居た上に、1人は接客をしていましたが1人は待機していたので、道を教えてあげました。
すぐ近くの売場を聞いてきたので、親切にその売場まで案内してあげたそうです。
それを見ていた店長は「道を教えるのは私達の仕事ではないから、以後やらないように」と注意を受けます。
この話を聞いたスタッフは、完全に自分の考える「販売スタッフの仕事」とは違う考えの売場だったと確信したそうです。
そのため、直近の契約期間まで働いたらここでの仕事は終わりにする事を決心します。
店長からの話
この出来事から1週間ほど経ったある日、店長とお店のスタッフの一人が口論になります。
その時に「店長はお客様の事を考えていない」と言われたそうです。
店長はその言葉がショックだったのか、そのエスピー企画の販売スタッフを呼んで「私はこんな事を言われたんだけど、○○さんもそうだと思う?」と自信なさげに聞いてきたそうです。
もう既に仕事を継続する気力が無くなっていたので、曖昧に返事をしてその場をごまかしたそうです。
後に分かった事ですが、エスピー企画の販売スタッフがお店で働き始めた頃は、その店長はまだ店長になって3ヶ月くらいだったそうです。
会社からは売上げの事を言われたり、様々な事が重なってとてつもないプレッシャーを感じていたようです。
そのため、売上げに直接関係の無い仕事は極力やらないようにと思っていたようです。
しかも、エスピー企画のその販売スタッフは店長よりも年上で、他のお店での接客経験も長かったため実際にはかなり頼りにしていたそうです。
店長から相談を受ける時点で、かなり信頼されている事が分かりますが。
店長を巻き込む事が出来たかも
お店を辞めてしまったので、もうそのお店に直接関わることは出来ませんが、そのスタッフも含めた数人とエスピー企画の営業で飲み会をやった時にその話をしました。
「まだ入って間も無かったので難しいけれども、半年もそのお店で働いていたならば、店長を巻き込む事が出来たかもしれないね!」と他の人が言ってました。
店長よりもトータルの販売経験が長く、協調性も大事にし、他の販売スタッフとも仲が良い人は、店長も頼りにするとのこと。
そうすると、店長はその人の意見を参考にしたり、場合によってはそのまま採用したりするものだそうです。
もちろん、そこまでになるには時間がかかりますが、そうなってしまえば自分の働きやすい環境を作る事が出来るようになり、働くのがとても楽になるとのことです。
売場や会社の環境が合わないと言ってすぐ辞めるのではなく、自分が環境を変えてしまうくらいに影響力を持つまで働くと、かなり働きやすくなるはずです。
もし、販売経験があるならその時は意外に早く来ると思うので、諦めず頑張って欲しいとおもいます。
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最近のアパレル・雑貨業界の採用裏話
こんにちは。アパレル・雑貨販売業界で働く皆様を応援するエスピー企画です。
今日は、最近のアパレル・雑貨等の販売スタッフの採用事情についてお話しします。
ここ数年の中でも、今年に入ってから採用事情は大きく変化していると感じます。
派遣、アルバイト、パート、社員どの採用形態にせよ、状況は似ていますので、販売スタッフで仕事を探している方は参考にしてみてください。
新入社員の採用数増
まず、アパレルや雑貨の小売をやっている会社の多くが、販売スタッフを含めた新入社員を今年はかなり多く採用しています。
そして、その多くはまず販売スタッフとして勤務を開始しています。
例年であれば、5月の連休が終わった頃に辞めてしまう新入社員が多く、この時期に追加で販売スタッフを募集する事があり、派遣会社にも追加でスタッフの依頼が来るのですが、今年は殆ど依頼がありません。
気になったので何社かにヒアリングした所、今年は辞めるスタッフの事まで考慮して少し多めに新入社員を採用したという会社が多かったです。
それに加えて、今年の新入社員は例年に比べて離職率が低いそうです。
新入社員の活躍のおかげで、今年は販売スタッフが充足する店舗も多くなってきているので、今後アルバイトやパート、派遣、契約社員などの新規募集はしばらく減る傾向にあると思われます。
採用時のハードルが上がる傾向
消費者の財布の紐がますます固くなっているこの現状で、売場では販売スタッフ不足のために売れるはずだったものが売れないいわゆる「売り逃し」を嫌います。
そうすると、一番売れる時のお客様の数から逆算して売場の販売スタッフの数を決めます。
その決まった販売スタッフの数が用意できていないと、必死になって販売スタッフを探していました。
複数の派遣会社にも声をかけ、何とか販売スタッフを用意するようにお願いしていました。
ところが、最近では決められた売場の人数に達していなくても慌てて販売スタッフを探すような事をしてこなくなりました。
採用するにしても、その売場で働けるだけのスキルや協調性、雰囲気等さまざまな面をしっかりと確認するようになりました。
極端な例かもしれませんが、あるファッションビルの売場では3人体制なのに一人足りずに2人でお店を回しています。
足りない分は、周りのお店やファッションビルの社員が何とかフォローしてくれています。
そして、その2人の内1人も来月に辞める事が決まっているのです。
そんな状況でも、「お店に人が足りない状況でも構わないから、良い販売スタッフを探すように」と言われているそうです。
販売業界としては、求める優先順位が変わってきたのは間違いないようです。
派遣会社に依頼する時も、以前に比べて販売スタッフに求める条件が厳しくなってきました。
以前であれば、条件の内一つや二つが欠けていても、他の部分でカバーできる販売スタッフを売り込めば、たいていの場合相手はOKしてくれました。
しかしながら、最近は求める条件をクリアしていないと取引先もOKしてくれなくなってきました。
それだけ厳しくなったのには訳があります。
長期で働いてくれる人を望む傾向に
販売スタッフを採用するのにはコストがかかります。
それでも、数年前くらいまではアパレル業界や雑貨業界で働きたいという人がそれなりの人数が居たので採用に関するコストはそこまで大きくならなかったのです。
ところが、最近は販売スタッフとして働きたいという人が減少傾向にあり、採用にかかるコストが非常に大きくなってきました。
求人広告を扱った事がある人なら分かると思いますが、販売スタッフを数名集めようと思ったら数十万単位でのコストがすぐにかかってしまいます。
そのため、採用のコストを抑えるために一度採用したら長く勤めてくれる人を中心に探しています。
数年前から、長く勤めてくれる人を中心に採用している事は分かっていましたが、最近になってその成果が出てきたのか、一度仕事を始めたらとにかく長期間働く人が多いです。
そのため、求人自体が少なくなっている印象があります。
今アパレル・雑貨販売業界で働くなら都内
求人自体は少なくなっていますが、それでもまだまだ求人の需要があるのは都内です。
神奈川県で言えば、横浜や上大岡、相模原、埼玉県で言えば大宮、浦和。千葉県では、千葉、船橋、柏など。
これらの地域は本当に定着率が良く、10年以上働いているスタッフもかなり多いです。
もともと郊外は定着率が良い地域であったのに、最近は更に定着率が良くなかなか求人が出ません。
それであれば、池袋、新宿、渋谷などの副都心。東京、銀座などの地域は商業施設も多くまだまだ求人が出てくる可能性が大きいです。
最近では交通費が出るお仕事が非常に多くなっているので、ねらい目は都内だと思います。
そして、本気で働きたいのであれば「長期間働きたい」という姿勢を示す事だと思います。
