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百貨店復活の鍵は働きやすさ?
こんにちは。雑貨・アパレル業界で働く皆様を応援するエスピー企画です。
アパレルや雑貨の販売スタッフとしてエスピー企画で働いている人の中には、百貨店で働いているスタッフも多いです。
その百貨店ですが、近年の売上げはあまり芳しくないようです。
そして、百貨店では働くのはNGというスタッフも少なくないのが実情です。
以前は、百貨店で働くという事自体に憧れがあったりしたのですが、今や百貨店が他の商業施設に比べて働く人を惹きつける魅力自体が無くなっています。
例えば、百貨店ならば駅から近くの勤務地だったりする事はありますが、それはファッションビルや駅ビルでも変わりません。
特に百貨店は、他の商業施設では扱いが少ない高級ブランドや高級商品が手に入るという部分や、販売スタッフが質の高い接客をしてくれるという差別化をしていたはずです。
しかし、百貨店で働きたいという人が少なくなれば、スタッフの質の低下は避けられません。
そうすると質の高い接客という部分でも他の商業施設との差別化が難しくなり、悪い循環に陥ってしまいます。
そうならないためには、もっと思い切った営業日や営業時間の見直しをするべきだと思います。
三越伊勢丹が2016年の1月2日を休業日とする決断をしました。更に、8月には首都圏で店休日を設定する等、販売スタッフや従業員の労働環境を改善する動きが徐々に出てきています。
かなり昔の事になりますが、百貨店は18時閉店が多かったです。
そして、週に1日休館日がありました。
その頃は、週6日勤務の会社が多く、月に8日程度お休みできる販売スタッフはそれなりに自由な時間が多いお仕事だったのです。
また、朝は少し遅く出勤でき夕方も7時過ぎにはお仕事が終わるので、「収入はそこまで期待できないけれども、よい労働環境でそこそこ稼げる」という考えでした。
しかし、各会社の競争が激化し18時閉店だったお店は徐々に、19時閉店になり、そして20時閉店にまでなっています。
もちろん、休館日は殆どなくなりました。百貨店によっては、元旦も営業するようになってしまいました。
首都圏の百貨店の多くは20時閉店の所が多く、場合によっては21時閉店などという百貨店もあります。
郊外に行けば、19時閉店の百貨店も所々ありますが、23区内だと、渋谷東急本店が19時閉店、日本橋三越、日本橋高島屋がそれぞれ19時半閉店で、それ以外は20時以降まで営業しているお店ばかりです。
なので、販売スタッフは労働時間が長くなり、シフト勤務をして売場を回すようになり、一方で週1日の曜日固定の休みも無くなり、完全にシフトで回すようになりました。
それに逆行するように、一般の企業は週休2日制を取るところが増えてくるようになり、今や完全週休2日制が当たり前になってきました。
販売スタッフの方が働くのに大変な環境になってきた上に、収入はそこまで期待できない、厳しいだけの職場になってしまったのです。
これでは、良いスタッフは離れていってしまいます。
労働環境を改善する動きは、特に三越伊勢丹が先頭となって最近少しずつ見られるようになりましたが、良いスタッフを集めて業績を回復させるのであれば労働環境を整える必要があるでしょう。
18時閉店は難しくとも、19時閉店にして休館日を月に何日か入れ、少ない人数でも負担が少ないような労働環境を整える必要があると思います。
そうすれば、今まで働けなかった人が働けるようになり、現状の質の低下を避けられる大きな柱となるように思えます。
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