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無駄はある程度必要(営業日誌、その120)
こんにちは。
エスピー企画でコーディネーター兼営業として働いているYです。
営業日誌については、やはりスイーツの話題にしてしまうのは問題があったようで、あまり関係の無い話題は書けなくなってしまいました。
会社のブログとしても、あまりにも関係無い投稿は歓迎できないとの話でした。
同じくブログを投稿している先輩に、この先どのような事を書いていったら良いのか相談に行きました。
そうしたら、お昼をおごってくれるという話になり、会社から少し歩いた所にあるファミレスへ。
ドリンクはいくらでもお代わりして構わないと言われたけれども、ドリンクバーだし。
おやつの時間に近いくらいに行ったので、店内そこまで混雑していませんでしたが、席は8割くらい埋まっていました。
お店が奥に長い店舗だったのですが、入り口からテーブル5つ分くらい離れたところから店員さんが大声で「何名様ですか?」と聞いてくる。
その店員さん、どうやらそこが定位置らしくそこから動こうとしない。
こちらも、店員さんに聞こえるように大きな声で「2人です」
店員「喫煙、禁煙どちらをご希望ですか」。私「禁煙で」。店員「喫煙ですか?」。私「吸わない方で!」
手前の方の席は埋まっていたので、奥の方の席を案内されたが、その店員さんはその場を動かずに「奥に居るスタッフが席まで案内します」。
何だかこれだけ大声でやり取りしていながら、他の人に案内されるのかと思い。
どうやら、2人で席を案内しているが手前の方の席は入り口付近にいるスタッフ、奥の席はもう一人のスタッフというように役割分担をしているようだ。
料理を運ぶ時も、なるべくその定位置を離れないようにしているようだ。
とても効率的に仕事が出来るようにしているようです。
でも、私は大きな声を出すのが少し恥ずかしく感じるので、効率的なんだろうけどこれはどうなんだろう?と思ってしまいました。
また、店員さんが必要な事以外は一切喋らないし、はっきりとした口調なんだけれども、やたら早口。笑顔は殆どなく、ひたすら効率的に仕事をこなしているようだ。
何だか、人間の顔をしているけれども、一切感情の無いロボットに指示されているようでした。
一見、無駄のないように思えるこのファミレス、私はちょっと居心地の悪さを感じました。
最初に、店の奥から「何名様ですか?」と聞いたその店員さんは、まだ入って間もないと思われる新人に対してもその定位置で叱ってました。もちろん、新人に非がある事で叱らなくてはいけないのだけれども、何も定位置から大声で叱らなくても、と思ってしまいます。
たぶん、私は誰かに誘われない限りこのファミレスにはもう行かないでしょう。
最近、アパレル業界でもこれに似たような事を感じる時があります。
なるべく少ないスタッフで効率よく売上を上げようとすれば、極力無駄を排除していく必要があります。
でも、無駄を排除していくにあたってサービス業としては必要な事まで排除してしまう事が良くあります。
ファミレスの件では、店員さんが入り口近くまで来て「何名様ですか?」と聞いてくれる方が良いと思います。
効率的ではないかもしれないけれども、それでも必要な無駄というのは必ずあるんです。
もちろん、お店が忙しい時は極力無駄を排除していって良いのです。
でも忙しい時もそうでもない時も同じだとこんな事が起きてしまいますよ。
アパレル業界でも、売れている売場というのは意外にも一見無駄と思われるような事を結構やっていたりします。
実はこの無駄と思われるような事こそが人間的だと思われたりするのです。無駄を極力排除していくとロボットのようになってしまうのはそのためです。
ただし、一見無駄な事と本当に無駄な事というのは違います。
これは、やはり色々な無駄を経験していないとその違いはなかなか分からないものです。
これらの無駄について、どれだけ経験しているか。
これが、これからの世の中に必要な事なのかもしれませんね。
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