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人権どうのこうの言ってる人こそ(営業日誌、その140)
こんにちは。
エスピー企画でコーディネーター兼営業として働いているYです。
今回は、会社から半ば強制的に出席させられた、人権に関する講習会についてです。
私の思うところを書きたいと思います。
その講習会は、東京都が開催した講習会のようです。
まず、感じた事は2時間を超す講習会でありながら、90分以上の時間は東京都が招聘した人の講演であった事です。
結局は、東京都が開催しておきながらメインは外部に委託してしまうあたり、結局は人権になんか真剣に取り組んでいないと思われても仕方ありません。
その外部の人が東京都が考える人権とどういう繋がりがあるのか、まったく説明が無いあたり、本当に無責任だなと感じました。
ただ、招聘した方の講演は非常に素晴らしいと思いました。
その中の一つをどうしても紹介したいと思います。
権力を持っている人は、その権力を持っている事にそもそも気付かない事が多い。
気付いていないからこそ、その権力によって人権を傷つける発言をしてしまう。
という内容です。
その内容に非常に共感できる部分があるのです。
私の甥っ子なのですが、発達障害を抱えていて軽度ではありますが障害者として東京都から手帳を交付されています。
その甥っ子が今年の4月に小学校に行く事になりました。
甥っ子の母親、つまり私の姉ですが、甥っ子の将来を考えて色々な小学校を見学したそうです。
甥っ子が行ける学校を色々と見て、一番成長できそうな学校を決めたそうです。
幸い、甥っ子も学校見学等でその学校をとても気に入ったそうです。
姉が住んでいる地区は、学区内の小学校であれば最寄りの小学校でなくても希望する小学校に通う事が可能であるという東京都の自治体だったそうです。
姉は、その学校へ行く手続きを進めようとしていたのですが、東京都からその学校へ行く事にNGが出たそうです。
希望している小学校は学区内の小学校なのですが、最寄りの小学校では無いという事がNGの理由だったそうです。
姉は、東京都の担当者と相当話をしたそうです。
ところが、衝撃的な事を担当者から言われます。
「学区内の小学校であれば、どこでも選べると言うのは健常者に向けて言っている事です。障害者について言っている事では無いのです」
姉は、そこで障害者というだけで色々と迷惑を掛けているので、これ以上迷惑をかける事は出来ないと思ったそうで、それ以上食い下がるような事をしなかったそうです。
人それぞれ考える所はあると思いますが、私はこれこそ人権を軽視しているとしか思えません。
障害者という理由で、健常者には認められている権利を認めないというのは、差別だと思います。
しかも、人権を侵害しないように指導している東京都がこのような発言をする事自体、東京都が人権について考えていない証拠だと思います。
権力を持っている人がその権力に気が付いていないという一番の証明じゃないでしょうか。
ただ、最終的には姉と甥っ子が希望している学校へ行く事が認められたそうです。
それが認められたとは言え、「障害者は健常者と同じ権利を主張する事は出来ない」という内容を言ったという事について、私は到底納得できません。
企業に人権を守るように指導している方が、人権を軽視しているとしか思えないのです。
ただ、私も人権についての講習を受けてなければ同じように考えてしまうかもしれないと思いました。
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